青汁を飲むデメリットは

 食生活の見直しからダイエット、ひいては健康維持に大きな効果を発揮する青汁。
そんな万能に見える青汁にもデメリットや副作用があることをご存知でしょうか。
今回の記事では、青汁を飲むことで起こりうる重要なデメリットについてご紹介いたします。
欠点を知ることで、青汁との良好な関係を築くための手助けとなれば幸いです。

デメリット1「飲みすぎによる下痢や吐き気」

 青汁を飲む際にまず注意しなければならないのが「飲みすぎ」です。
青汁は食物繊維やビタミン等、様々な栄養素を豊富に含んだ健康食品ですが、それ故に飲みすぎてしまうと栄養過多になり、健康被害をもたらします。
特に食物繊維の摂り過ぎは、「下痢」や「吐き気」、「腹痛」等、消化器系のトラブルを招きます。
 1日に必要な食物繊維は男性19g、女性17gとされていますが、万が一多めに飲む際でも、1日25g以下に抑えるようにしましょう。
また、子どもや高齢の方は胃腸がデリケートなため、特に注意して飲むようにしましょう。

デメリット2「高カリウム血症のリスク」

 青汁には、「カリウム」が豊富に含まれています。
カリウムは人体に不可欠なミネラルの一種で、摂取すると体内の余分なものを排出し、新陳代謝が向上します。
 本来カリウムは、そのほとんどが尿によって排泄されるのですが、腎臓が弱っているときにはこのカリウムを排出する機能が低下し、多くのカリウムが体内に蓄積されてしまいます。
そのようにして、体内(血液中)にカリウムが蓄積した状態が「高カリウム血症」です。
主な症状として、「吐き気」や「身体の痺れ」がありますが、重度の場合は「不整脈」や「心臓停止」などの重篤な症状の原因ともなります。
特に、人工透析を受けている方は、青汁の飲用は控えた方がよいでしょう。
 青汁を飲む際には、ご自分の腎臓の状態をしっかりと見極めることが大切です。

デメリット3「薬との併用は危険」

 血液を凝固させ、怪我の際などに流血を止める役割を持つ「ビタミンK」。
青汁には、このビタミンKが多く含まれていますが、この必要不可欠な栄養素も、時にはデメリットとなりえます。
それは、「抗凝固剤」を服用している場合です。
 抗凝固剤とは、主に心臓病や脳梗塞を患った方が飲むもので、血液の循環を促す働きを持ち、血管の詰まりを防ぎます。
その効果によって上記のような病の発症を防ぐのですが、 先述の通りビタミンKには血液を凝固させる効果があるため、青汁を飲んでいると抗凝固剤の効果が薄れてしまうのです。
 万が一、薬を服用中の方が青汁を飲もうとする際には、念のため医師に相談し判断を仰ぐようにしましょう。


 巷では万能薬のような扱いをされている青汁にも、このようなデメリットが存在します。
青汁が健康の維持・改善に効果的なことに変わりはありませんが、デメリットもあるということを把握し、青汁との上手な付き合い方を見つけていきましょう。