苦くても青汁に砂糖はダメ

 最近の青汁は飲みやすいものが増えてきているとはいえ、まだまだ苦手で砂糖を入れないと飲めないというような方もいるのではないでしょうか。
しかし、青汁と砂糖の相性は非常に悪く、同時に摂取することは青汁のメリットを潰してしまう要因にもなります。
今回は、青汁と砂糖の相性が悪い理由とメカニズムについてご説明したいと思います。

なぜ?青汁に砂糖がダメな理由

 なぜ青汁に砂糖を入れてはダメなのでしょうか。
ポイントは、青汁に含まれる成分と砂糖との組み合わせにあります。
 青汁にはビタミンB群が豊富に含まれています。
このビタミンB群が糖分をエネルギーに変換することで、疲労回復・成長促進等の健康効果に繋がります。
しかしながら、この性質が砂糖と青汁の相性を悪くしている原因なのです。
青汁に砂糖を直接入れると、ビタミンBが体内に入る前に消費され、糖分をエネルギーに変換してしまうのです。
そうすると、青汁内のビタミンBは大量に失われることになります。

 ビタミンB群の中でも、特に糖分をエネルギーに変換する働きを持つのはビタミンB1です。
このビタミンB1の摂取量が減ると体内でのエネルギー生成量が減少し、気力・注意力・体力が落ちてしまいます。
また、他にも消化器系機能および神経系機能をコントロールする効果があるため、不足すれば食欲不振や便秘、神経過敏といった不調を起こす可能性があります。
 ビタミンB1は、現代人に不足している栄養素の代表格として知られています。
摂取機会の少ない貴重な栄養素を無駄にしないよう、青汁と他食品との組み合わせには充分注意することが大切です。

青汁が飲みにくい方には「ハチミツ」がオススメ

 では、青汁をそのまま飲めない人はどうすればよいのでしょうか。
その場合には、砂糖の代わりに「ハチミツ」を使用することがオススメです。
 砂糖と同様に、ハチミツにも多くの糖分が含まれていますが、その決定的な差はハチミツが良質なミネラルやビタミンを含有している点にあります。
その中にはビタミンB群(ビタミンB1)も含まれているため、青汁に甘さを加えながら、ビタミンB1も摂取することができるのです。
 青汁の中には既にハチミツが入っている製品もあるため、自分でハチミツを入れるのが面倒という方は、ハチミツ入り青汁を購入するとよいでしょう。

 このように、青汁に砂糖を入れるとビタミンBが消費されてしまうため、相性は非常に悪いといえます。
そのままの味ではどうしても飲めないという方は、自分でハチミツを入れるか、予めハチミツが入っている青汁の購入を検討しましょう。
 青汁は多くの栄養素を含んでいる健康食品ですが、他の食品との組み合わせが悪いと、せっかくの健康効果が得られなくなってしまいます。
飲用の際にはそういった点も考慮に入れることこそが、青汁の効果を最大限に引き出す秘訣なのではないでしょうか。